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木造再生住宅

2017.06.20 不動産投資 賃貸管理

近年、新築でも中古でもない第3のカテゴリーとして、「再生住宅」と呼ばれる住まいが人気を集めています。

中古で買い取った住まいをハウスメーカーや工務店、不動産会社が、大規模改修して売り出すものです。
単なる中古住宅とは差別化するために、「再生住宅」と呼ばれています。

一般的な中古住宅と再生住宅の違いは、新築に近い仕様や信頼性の高さにあり、
機能・耐震性・デザインを現代のニーズに対応した新築住宅のレベルにまで改修しており、
コストパフォーマンスの高さから、新築、中古と並ぶ第3の選択肢として注目されています。

中古住宅の再販に際しては、壁紙の貼り替え、キッチンやユニットバスの入れ替えなどのリフォームを行うのが一般的ですが、
中古マンションの場合、大規模な改修工事として、間取りや給排水の変更などのリノベーションを行うことがありますが、
再生住宅はこのリノベーションの一戸建て版とも言えます。

デザイン性についても、流行のデザインに沿うよう、様々な工夫が施されていることが多く、
設計上取り除けない柱が屋内にある場合、それをデザインの一環として生かす。
あるいは天井が低い物件では、照明を天井に埋め込んだり、背の高いドアを利用して天井を高く感じさせる、などの手法を用いることもあります。

アパートでも、こういったリフォームを施して築古物件に命を吹き込み、運営しているオーナーに先日お会いしました。
日本の住宅の耐用年数は、一般的に30年程度と言われていますが、欧米に比べるとその短さが環境に与える負荷が、しばしば問題視されています。
しかし再生住宅には環境負荷軽減効果がのぞめるのです。
既存住宅の基礎・骨組み・外壁・屋根などをできる限り再利用することで廃棄物を減らし、新たな建造で生じる環境負荷を削減できるからです。

新築より温もりのある「木造再生住宅」は、今後益々注目と需要に広がりを持たせる事と思います。