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外壁の修繕について

2017.02.02 賃貸管理

今回お話しさせて頂きますのは、【外壁の修繕】についてです。

外壁には、建物によりタイル貼・コンクリ―ト打ちっぱなしや塗装など、様々な材質で作られています。
外壁材によってもまた様々な色や形があり、建物の印象(インパクト)を変えます。

見た目だけではなく機能的な面で言えば、外壁は躯体と同じく、構造体の中で非常に重要な役割を担っており、
当たり前ですが外壁が無ければ、躯体が風雨に晒され朽ちてしまいますし、
構造によっては、地震や火災から躯体への負担を減らす建築物もあります。
そんな重要な外壁も年数が経過すれば、劣化をします。

剥がれや浮き、もしくはひび割れ(クラック)・シーリングの劣化・鉄筋の錆による爆裂などの症状が現れてきます。
その劣化状況により、内部への雨漏れ、外壁の落下などに直結します。

今回、皆様にお伝えしたいことは、『定期的な点検とメンテナンスが必要』という事です。

普段、外壁について注意深く見ている方は、あまりおられないかと思います。
修繕について一番先に皆さんが気にされるのは、『建ててから何年経ったら修繕をすれば良いの?』ということになります。

インターネットなどを調べると、それぞれ建物に合った目安の修繕時期が記載されていますが、あくまでも目安です。
上記にもありますように、外壁の材質によって劣化の仕方が違いますし、直射日光の紫外線の当たり具合、
雨に当たる度合いなどの立地条件によっても違いますので、一概に『何年ごとに修繕が必要』という事は言い切れません。

まずは一般的な流れとして、修繕工事を請け負う業者もしくは、点検業者へ依頼し、
修繕時期や大体の工事費用を見積っていく事になるかと思います。
最終的には所有者様が、見積金額や時期を判断して頂くことになります。

点検について補足ですが、特に大規模なタイル貼りのマンションには、
定期検査・修繕を建築基準法で義務付けされている建物があり、もちろん罰則も定められています。
ここでは残念ながら、枠の問題で詳しい内容を記載できませんが、
規模や用途によりそれぞれその建物に合った点検をし、維持をしていかなくてはならないという事です。

要は、外壁の劣化具合によっては建物の内側の被害だけならまだしも、外部へ被害を与え得るということで、
被害を事前に防ぐ、人の命を守る為、法が整備されてきています。
それでも度々、ニュースで外壁の落下による痛ましい事故が報道されています。
劣化した外壁が落下して、建物前を歩いている人に直撃なんてしたら・・。
考えただけでも恐ろしいですね。

それと外壁修繕工事費は、非常に高いイメージがあります。
そうです、確かに費用は安くありません。
高いが故に、所有者の方はなかなか簡単には修繕が行えないケースが多いと思います。
ですが、定期的にしっかり点検やメンテナンスを日頃から行うことで、トータルの修繕工事費を安くしていけると言えます。

これは車や機械物など、何にでも当てはまるメンテナンスの基本の考え方です。
まずは、大事な所有の建物を守るための一歩として、建物周りを一周し、
簡単でも結構ですので、今一度ご覧になってはいかがでしょうか。

今軽微な修理をすれば大事に至らなくて済むかもしれない不具合が、見つかるかもしれません。